日本語自由帳

分かりやすく、伝わりやすく。

「◯秒に1個売れている」という意味

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多分シャンプーのCMがこのキャッチコピーを出した最初のCMだったと思います.

「6秒に1本売れているシャンプー」

というキャッチコピーを初めて聞いたその瞬間は「へぇ,そんなに売れているんだ」と率直な感想を持ちました. しかしその後のシャンプーが1本売れたと思われる6秒間,自分なりに考えてみましたが,このキャッチコピーの意味が全くわからなくなりました.

  • 「6秒に1本売れてる」ってすごいのだろうか?
  • 他のシャンプーは何秒に1本売れているのだろうか?
  • そもそも「6秒に1本売れている」って24時間ずっと売れているのだろうか?
  • 「6秒に1本売れている」というのはこのCMの間も売れているのだろうか?
  • いつの時期からいつの時期のデータを収集して,どういう計算方法で「6秒に1本売れている」という答えを出したのだろうか?

全 然 分 か ら な い

「年間600万本売れています!」とか「5人に1人が使っている」といったキャッチコピーがあまりにもマンネリ化したから,インパクトのあるキャッチコピーにしたかったのかもしれません. しかしこちらのキャッチコピーの方がよりいっそう意味が分からないです.

ユニセフも子供の死者数(2003年)を「1044万人」と言わずに「3秒に1人死んでます」というから,今も3秒に1人バタバタ倒れているのだろうかと思ってしまう. 本当にそうなのかもしれないけど,事故や事件でまとまった死者が出るときだってあるでしょう. それを単純計算して「3秒に1人死んでいる」と言ってしまうから,結局何が言いたいんだろうってなってしまいます,

結論はきっと何も考えてない人たちがこの数字を見て「これはすごいな」って思って,それでおしまいなんでしょうかね. うーん,やっぱり分かりません.